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あなたもまた狙われていますよ(No.3)
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木村秀美(安全対策担当理事)
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| 前回はトルコのイスタンブールでコーラ2本と普通のワイン1本の飲みものでUS$900を支払う羽目になったことをレポートしましたが、今回は同じくイスタンブールで変造紙幣をつかまされた事件です。 |
| 私は1960年(昭和35年)学校を出てからこれまでの約40年間に30を超える世界の国々を仕事で或いは遊びで訪れました。その間には実際に自分が被害にあったことや自分の周囲の日本人が数多くの被害にあっています。今年5月以降日本人会の安全対策の担当理事をやっていますが、この機会に多少自分では躊躇するところもありますが、これらの苦い経験をここで数回に分けてお披露目して皆様の安全対策のご参考にしていただければと思います。 |
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事件簿3 街中の両替換店で両替で大分損をしました
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| 外国旅行に慣れている皆さんは、US$を現地の通貨に両替する場合ホテルのカウンターを利用することはないと思います。時間が無いと言う特別な理由がある場合は別ですが、普通は到着空港内にある銀行か或いは街中の両替商を利用します。それは一般的に銀行・両替商ではホテルよりも換算レートが有利だからです。 |
| トルコでは現在は多少緩やかになりましたが当時のインフレ率が160―170%と大変高く1週間で米ドルの両替レートは変わります。私はトルコへ着いた初日に空港の銀行で小額の米国ドルを両替しましたが、数日経ったある日、街の両替店でレートをチェックしましたところ、旅行者にとって有利な交換レートが掲示されていましたのでUS$を両替しました。ところが両替したお礼の一枚(額面100万トルコ・リラ)は街のレストランでも、ホテルで宿泊費の支払いでも受け取りを拒否されたのです。他の場所でも同じように拒否されたので、業を煮やして何故この紙幣を受け取ってくれないのか執拗に質問しましたら、やっと「この札は印刷が違っている、無効であるから銀行へ持って行け。」と言われました。私は印刷ミスであればその道のコレクターにはよだれが出るほど大変な値打ちがある筈思って使わずのい大事に財布の中にしまって置きました。 |
| 仕事を終えてシンガポールへ戻る飛行機の中で、後生大事にもっていた例の《貴重なるお札》を財布から取り出して他のお札と見比べながら、どこがミス・プリントかを表・裏と念入りに調べている内に(機中ではまったく暇で、大抵の場合まずい食事の後はすることがほとんどない)私は「ああっつ!!」と大声をあげそうになって慌てて口を抑えました。 お札の上下の隅にアラビア数字で書いてある額面が他のお札と違っていたのです。お札には日本でもそうですが「壱万円、10000」のようにアラビア数字と文言の両方が印刷してあります。トルコ語で100万をなんと呼ぶのか判らない私はアラビア数字の100万だけを見ていたのです。件のお礼は「アラビア数字で1000000リラ、文言で1万リラ」と書いてあったのです。いかにトルコとは言えそのような単純な印刷ミスはありえないと思い、さらに調べてみるとなんとなんと「0」が二つ多く追加されて、ちょっとやそっとでは見分けがつかないぐらい実に巧妙に糊づけされていたのでした。壱万リラが百万リラに化けていたのです。ミス・プリントのお札はことによれば後日高く売れるのではないかと獲らぬ狸で、それは変造紙幣で私の思惑はシンガポールへ戻る前に機中で儚い夢と消え去ったのです。 |
| 当時の両替レートは余り定かではありませんが、US$1=TL3,700位でUS$1は日本円で140円位だったかと記憶しています。 |
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≪ 教訓 ― 街の中の両替店での両替は必ずしも得にはならない ≫
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(日本人会だより第2001年1月号より抜粋)
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