あなたもまた狙われていますよ(No.5)
 
木村秀美(安全対策担当理事)
さて、前号ではベネズエラのカラカス空港での出来事で、マレー人Nのパスポートも見つかり、 ファーストクラスでやっとチェックイン出来たところまで書きました。ところが、カラカスからの国内線に搭乗して機中を見渡すと,カウンターの人間が言っていた「満席」とは「真っ赤なうそ」で エコノミーもファーストクラスもガラガラでした。まんまと一杯食わされて料金の高いファースト クラスに乗せられたのが判ったのですが,それも後の祭りでした。
 
事件簿5 現地通貨への両替は出来る限り出来るときにすること。       
又、飛行機の出発時刻の確認はこまめに行うことと早めに空港に到着すること。
 
次にこれは事件とは言えないかもしれませんが、第三の問題について触れておきます。私は ベネズエラではどこででも両替が出来ると思い,国際空港到着時に少しだけ両替をしましたが、これだけではちょっと足らないかも知れないと思い直して、国内空港ビルで更に両替をしようとしましたが、そこには両替する銀行がありませんでした。まあ急ぐことも無いだろう。これから行くクマナは同国2番目の町と聞いていたので,クマナで両替はできると安易な判断をしたのが大間違いでした。クマナではホテル以外はクレジット・カードも使えず、最後のまる1日は食事は言うに及ばずパン ひとつさえも買うこと出来ず、シンガポール空港で買った僅かのチョコレートで二人は空腹をやっとしのぎました。山で遭難した人がチョコレートで命をつないだと言う新聞記事と重なって思い出 されます。
 
<<<教訓
                      一般的に「空港での両替は最小限に」と言われますが、これは必ずしも 正しくはありません。国によっては到着国際線空港で余裕のある程度の 金額の両替が必要な場合もあります。>>>
 
次に第四の問題話です。クマナ出発の朝、私共の飛行機の出発予定時刻は午前8時台であったので ホテルをチェックアウトした後,ホテルから空港に電話を入れて出発時刻を再確認したところ、この便は遅れて出発は午後の10時に変更されたと言う。 ホテルはその日は会議があり再度チェックインしようとしたが叶わず、ポケットには手持ちの現地 通貨は空港までのタクシー代をギリギリ残すのみであった。そこでやむなくホテルの狭いロビー (ここの国でもヨーロッパと同じくホテルのロビーは狭い)で時間を潰していたが、ここにいても 空港にいても同じと判断して飛行機の出発時間には6時間以上もありましたがいやがるNを説得してホテルを後にした。私共が空港に着くと既に飛行機が一機駐機している。カウンターで聞くとこれがお前達が予約しているカラカス行きと言う。今からでも間に合うかと尋ねると「既に搭乗案内中だ。スーツケースを機内に持ち込むなら今からでも間に合う」との返事だったので、大至急で重いスーツケースと手提げかばんを持って既にエンジンをふかしていた飛行機に飛び乗った。私共が機中に滑り込んだ途端にタラップがあがって飛行機は飛び立った。若し後3−5分飛行場に着くのが遅くなっていたらこの飛行機には間に合わず、私共は最低後一日滞在することになりその後のスケジュールを 変えることになっていた。
 
<<<教訓
                     外国では飛行機の出発時刻は変わるものと考えて飛行場には早めに到着すること。>>>
 
それにしても私共が訪問した田舎の漁村の浜辺で働いていた女性は噂に違わず年寄りといえども例外なくスタイル抜群の美人のオンパレードであったことを最後に申し添えます。但しこの国では スペイン語がしゃべれないと友達も出来ないことを付記します。
以上
 
次回は昨今爆弾事件などで物騒とされているフイリピンのマニラ空港に於けるフイリピン警察官の心温まるお話をご披露させていただきます。