あなたもまた狙われていますよ(No.12)
 
木村 秀美
今回は皆さんも一度は経験したことがあるかと思いますが自分のちょっとした不注意でホテル内でカメラを紛失した事件についてお話します。
 
1. ホテルでチェックインの時チョット横に置いた高級カメラが行方不明。
フィリッピンのメトロマニラのマカテイ市内にあるファイブスターホテルのチェックインカウンターでの出来事です。ホテルの受付従業員に言われるままにカウンターで愛機の 一眼レフをスグ横に置いて住所氏名をカードに記入しました。米国内のホテルと違って マニラでは(マレーシアでも全く同じですが)チェックインのとき、人々は我先にと カウンターで一刻でも早くキーを貰おうとします。この時もカウンターはチェックイン する人達で大変混んでいました。
 
私たちもやっと手続きを終わり部屋のキーを手にしてそのカウンターを離れようとして 先ほどちょっと置いた我が愛機が消え失せているではありませんか。ホテルのスタッフやそこにいた人達に聞きましたが、知らないとのこと。もちろん長年私の記録を撮って 呉れた愛機はその後も二度と私の前に姿を見せることはありませんでした。
 
2. ホテルのレストランで食事の時、椅子の後ろに置いたカメラが消える。
カナダのトロントで雄大なナイアガラの滝を見ながら食事をした後の出来事です。昼間に日本からのお客と観光ボートに乗ってこの滝を観光した後、夜は近くのホテルで食事を しました。カメラは当然私の旅行の必需品ですが、その時持っていたのは小型のカメラの「オリンパスペン」でしたから、カメラひとつをクロークに預けるのも面倒と思ってそのままテーブルにつきました。カメラをテーブル上に置くのはレストランの雰囲気から 言って失礼と思い、私はそのカメラをお尻と椅子の背もたれの間に置きました。電光に 照らし出されたナイアガラの滝のすばらしい夜景とおいしい食事を終えてエレベーターに乗り込んだ時、私は私の手にカメラが無いのに気がつきました。あわてて途中で エレベーターを降り、大急ぎで先ほどのレストランに戻り、食事をしたテーブルの椅子とその周辺をチェックしましたがカメラは見つかりませんでした。時間で言えばほんの数分の間でした。
 
カメラは又買えばいいのですが撮影したフィルムはそういうわけにはゆきません。写真を撮るだけのために再度旅程をフイルムのように巻き戻すことは出来ません。この時は一緒に食事をしたお客さんに全く申し訳ないことをしたと思いました。これらの経験からそれ以降、私は旅行の時はカメラを二つ持っていくことにしています。私が旅行中になくしたカメラの数は今では片手の指以上もあります。ある人は無くする恐れがあるのだから安いカメラで十分といわれますが、戦後の食料不足の折にこっぺパンを食べずに貯めたなけなしの小遣いをはたいてリコー2眼レフを手にした喜びは今も忘れられず、これまでつい つい高価な中級以上のカメラに手を出してきました。
 
教訓
          大事なカメラは手にもたないで昨今携帯電話で使われているような紐で首
          からつるしておくこと。それでも尚不安な人はカメラを二つ常時携行すること。
             
以上