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あなたもまた狙われていますよ(No.21)
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木村 秀美〈日本人会〉
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| 最近は日本でも子供や女子学生を誘拐、身代金要求そして殺害と言う殺伐な事件が続発 して心ある人たちの心を痛めています。 |
| 最近若い人たちを中心に物凄い勢いで普及した携帯電話が事件の発端となったり、叉自分 の身の安全に関心の薄い若い女性が気軽に見ず知らずの人の車に乗って被害に遭うと言うケースもあります。 |
| 海外で長く滞在すると自然と「わが身を守る」習慣が身についているものですが、日本 ではこれまで「安全」に恵まれ過ぎていたのかもしれません。戦後すでに57年、時代が変わり、世代が変わり叉、家族構成も少子化へと変化しています。私が育った頃と比較 して、昨今の日本では親子の絆、兄弟姉妹に対する愛、親類縁者との係わり、隣近所との付き合い、学校での先生や学友との付き合い等々が希薄になっていると思われます。戦中・戦後直ぐの混乱の時期でも親は子供にとって絶対でありました。学校の先生は生徒に とってこれまた絶対で、児童生徒のみならず両親や周囲の人達からも尊敬されていました。村の駐在所のおまわりさんは、いろいろな相談にのってくれて、住民を守ってくれる頼もしい強い人でした。あの良き時代はどこへ行ってしまったのか、叉何が今のような殺伐な世の中を作り出したのか結論が出ないまま長い間悩んでいる人間の一人です。 |
| 処で、今回は私が以前フイリッピンのマニラへ出張していた時に発生した中国人の子供 誘拐・殺人事件です。地元のある大きな会社の社長の小学校に通う一人息子さんが誘拐 され、両親は犯人に莫大な金額の身代金を数度に亘り要求され、子供を無事に取り戻す ためにその都度お金を犯人に支払いました。ここでは警察は無力で人は警察を信用せず、お金持ちは犯人と直接交渉するのが普通です。この親は身代金を払いましたが、結局 息子さんは解放されず、不幸にも後日バラバラにされた死体で発見されました。フィリ ッピンの社会では、目立つとそれをよしとしない連中に必ずと言っていいほど叩かれます。従って、この地の中国人の大部分はお金儲けはしていますが、日常生活では決して表に立たず静かに暮らしています。これも自分や家族を守る身に付いた生活手段の一つでしよう。その後マレーシアからシンガポールの中国人とフイリッピンでの仕事の話を幾度どかしたことがあります。彼らとフィリッピンへ一緒に出張したこともありますが、彼等は私から見ると異常なまでに警戒していました。これも中国人仲間で情報の交換が行き届いているからでしよう。幸いにも当地では過去10数年間在留日本人が殺害されると言う事件は発生 していません。 |
| 【教訓】 |
| 外国で生活する時、日常生活で服装は華美にならず、周囲に目立つ行動をすることなく静かにしていることが、結果として自分の身の安全を守ることになります。 |