あなたもまた狙われていますよ(No.30)
 
木村 秀美

これは3〜4週間前の土曜日夕方に発生した事件です。ジョホール・バル市内税関コンプレックス近くの道路Jalan Sultan IbrahimとInner Ring Roadが交差する点にあるN中華料理店横の無料仮駐車場にシンガポールから来た日本人4名がゴルフ場でプレイした後、この店に立ち寄り食事をしました。車に戻って来ると窓ガラスが壊されて、車中に残してあった小物入れが盗まれていました。後部トランクの中のゴルフバッグは無事でした。それぞれの小物入れにはパスポートと携帯電話が入れてありました。

念のため、盗まれた携帯電話の番号に電話を入れると相手が出てきたので、パスポートの返還要求の交渉をしました。相手はこの交渉に応じて来ました。相手が言った相当にまとまった額の現金と引き換えにパスポートを渡すと言うことになり、受け渡し場所は市内のショッピング・コンプレックスCity Squareで行うことになりました。

日本人4人は相手が指定した時刻にCity Squareに行きましたが相手は現れませんでした。なぜかって? この日本人はこの取引(?)の話を警察に通報したら、すぐ警察官がN中華料理店にやって来て、全員揃ってパトカーでCity Squareの現場へ行こうということでサイレンを流しながらCity Squareの表玄関にパトカーを横付けしたのです。これでは相手も顔を見せるわけにはいかなかったでしょう。出て行ったら捕まるのは分かりきっていることですから。
この4人の日本人はJBでパスポートの再発行を受けるために市内のホテルで2日間泊まることになりました。要求された金額よりも結果的には高くついたことになったとのこと。

以上の話は私の知人から聞いた話ですが、この事件から更に1週間たった日曜日、この被害者の一人から直接聞きましたが、今度はゴルフ場の茶店で携帯電話を入れたボール入れバッグを忘れ、途中で気が付いてキャディーに茶店に戻って取ってくるように頼みました。戻ってきたボール入れバッグの中に入れていた携帯電話がなくなっていました。茶店の人の話ではこの小物バッグはトイレの中にあったのをお客が見付けて届けられたとの事。このシンガポール在住日本人にとっては2週間に亘ってのマレーシアでの災難となりました。

ところで、バッグを盗むのは人間とは限りません。先日私はシンガポールから来た日本人とプレーしていた時、サルの一団に遭遇して、その1匹が突然カートに近寄って来て、カートのもの入れにあった小物入れを取って逃げ去ろうとしているのを目撃しました。私は財布やパスポートが入っていては一大事と思い、すぐ追っかけました。サルは水が干し上がった池のふちを身軽に逃げようとするので、私もその後を追っかけましたが、サルの方が私よりもはるかに身軽でした。私はシルト(沈泥)の中に片足を半分以上踏み入れて正にアリ地獄に入ったアリのような状態でした。後を追っかけてきた知人にクラブでやっと助け出されました。幸いにもこの日本人は小物入れにはボールだけしか入れていませんでした。

≪教 訓≫ @ パスポート等の貴重品は、車内等には絶対に置かず常時身に付けるようにすること。

A 駐車場内で駐車する時は出来るだけ出口に近いところで、人通りの多いところ、夜間は街灯がある明るいところに停めること。

B ゴルフ場で携帯電話を小物入れに入れてプレイしているのを見かけます。これも盗難にあう危険があることを承知しておいてください。


以上